特別養子縁組で迎えた子どもと暮らす養親の瑛子えびすこと申します。
「共働きで特別養子縁組前提の委託を受けた私たち夫婦の経験談」です。
n=1の話としてお読みください。
なぜ共働きを続けたいと思ったのか
共働きを続けたいと考えたのは、経済的に安定し、子どもが望む教育を受けさせるにはお金が必要という理由がまずあります。
産みのお母さんが子どもを託す理由の大きなひとつが経済的理由で、「経済的に恵まれた家庭で育ってほしい」と願う方が多いと聞きました。
民間団体のなかには養親に求める条件として「子どもを大学に通わせることができる程度の経済力」を挙げているところもあります。
実子より養子を育てる方が親の経済的責任は大きいと私たちは感じています。
今のところ、2人とも健康で仕事も安定してます。
でも、私たち夫婦のどちらかが病気やけがで倒れて働けなくなることを想定した場合、働く人と家事育児をする人とで分業をしてしまうと、こうむるリスクが大きいと考えました。
ただ、共働きを続けたいと考えたのは、経済的な理由だけではありません。
「お父さんは外で働いてお母さんはお家のことをする」という価値観を子どもに持ってほしくないと考えたからでもあります。
また一方が育児に専念することは、もう一方から育児の機会を奪うことになりかねません。
仕事に専念する側は家計を支える責任が高くなります。
仕事も育児も分担するのが、2人にとってベストだと考えています。
児童相談所に退職して委託を待つべきか聞いてみた
児童相談所への養子縁組里親登録が済んだとき、本当に子どもの委託があるのか不安で児童相談所の担当さんに聞いたことがあります。
「仕事を辞めて待った方が委託される確率は上がりますか?」
担当さんは言われました。
「私たちが養親さんを選ぶとき、仕事をされているかどうかは関係ありません。仕事が理由で養親にふさわしくないと私たちは考えません。仕事をやめても必ず委託されるわけではないので、やめることはお勧めしませんよ」
これを聞いて、私は仕事を続けることにしました。
結果的に、この話をして約半年後に私たち夫婦に生後すぐの子どもの委託の話が来ました。
私の経験に限定すると、共働きが特別養子縁組を不利にすることにはなりませんでした。
ただ、子どもとご縁があるかは運とタイミングの世界です。
私たちはたまたま運とタイミングに恵まれただけかもしれません。
仕事か育児か、優先すべきは?
私の本音です。
RT)仕事か育児かどちらかを選べと言われたら、育児を選ぶ覚悟はできていた。
だけど、社長が「欲張っていいんじゃないの?」と言ってくれたから、夫婦で育児休業をとり、共働きでいこうと決めた。
結果として、共働きでも児相に養親として選んでもらえた。
欲張り、上等じゃない?#特別養子縁組
— 瑛子えびすこ (@eebisuko) April 25, 2019
仕事か育児か必ずどちらかしか選べないなら、私はおそらく育児を選んでいたと思います。
でも、現状7割近い夫婦が共働きですよね。
みんなが実子で普通にできていることを養子だからといってできないのはおかしいと思う自分もいました。
私も養子を迎えてまで子育てがしたいのに、やっぱり仕事もあきらめたくないのは欲張りすぎるかなともやもやとした迷いがありましたが、背中を押してくれたのは職場の社長や上司でした。
長い時間、私たちの戦いを見守ってくれた上司や社長だからこそ、実現できたのではないかと感じています。
共働きで特別養子縁組は険しい道ですが、不可能な道ではないと思います。
こちらも参考にどうぞ。
https://tokubetsuyousiengumi.com/2019/08/30/tomobataraki-kanou/
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