特別養子縁組で迎えた子どもと暮らしています。瑛子えびすこと申します。
私たち夫婦は2人で育児休業をとりました。(現在は職場復帰しています)
私は子どもの委託を受けてすぐ(正確には正式委託になった日から)、夫は数か月遅れて育児休業に入りました。
特別養子縁組の場合、妊娠期間がないので、育休開始が読めず、職場に大きな負担をかけてしまいます。
私たちは同じ会社に勤めていますが、特別養子縁組で育休をとったのが初、夫は男性で育休をとったのが初のケースでしたから、特にでした。
私たちが特別養子縁組で育児休業をとったときの、事前準備をどうしたかを振り返りたいと思います。
不妊治療のための時短勤務を希望
不妊治療をしていることを始めて職場に(上司に)報告したのは、不妊治療のために時短勤務を希望したときでした。
週5→4日の勤務に変更希望をし、受け入れてもらいました。
- 受けた検査で夫婦ともに非常にきびしい結果が出たこと。
- 治療が成功する確率は低く、だめもとの挑戦であること。
- 私が40歳になるまでと期限を決めていること。
なども伝えました。
このときすでに私の頭のなかには特別養子縁組の選択肢がありましたが、職場には伝えていませんでした。
特別養子縁組に進むと上司に報告
私たち夫婦は同じ会社に勤めていますが、部署は違うのでそれぞれに上司がいます。
私たちがしてきた決断の一つ一つをそれぞれの上司に報告し、上司から社長に伝えてもらっていました。
40歳になるタイミングで
- 妊娠はあきらめ、不妊治療をやめること。
- 特別養子縁組を考えていること。
を伝えました。
その後も経過を随時報告しました。
特別養子縁組を考え始めてから、児童相談所に養子縁組里親登録できるまでに1年半かかっています。
何か小さくても進展があるたびに必ず上司に報告をしていました。
子どもを迎える様々なパターンを伝える
養子縁組里親登録をしてからは、いつ委託の話があって育休に入ることになるかわからないことを伝えました。
また委託の連絡が来てから、実際に子どもを迎えるまではどこから迎えるかによって、流れが大きく異なります。
①~④のどこから委託の話があるかによって流れが変わり、必要な手続きや時間が異なることも書面で伝えました。
①児童相談所
②家庭養護促進協会「あなたの愛の手」
③あんさん協
④ストークサポート
①②からであれば準備・引継ぎに比較的時間をかけることができますが、③④からだと打診から数日で子どもを迎える可能性が高くなると予想していました。
受け持つ仕事と引継ぎ予定リストを作成
養子縁組里親登録をして、実際に子どもを委託され、育児休業に入るまでに半年ほどかかりました。
いつ委託の打診があってもいいように、上司には、今自分が取り組んでいる仕事内容の詳細リストと、チームの誰に引き継ぐのがベストかも書面にして渡してありました。
この段階では特別養子縁組で子どもを迎える予定であることは、上司にだけ伝えて、チームのメンバーには言っていませんでした。
協力者に早めに依頼しておく
私たちは児童相談所からの委託はほぼないだろうとあきらめていたので、民間団体への登録手続きを進めていました。
私たちが登録しようとしていた民間団体(あんさん協)から新生児を迎える場合の流れです。(現在は変更になっている可能性があります)
①「子どもが生まれましたが受けますか?明日か明後日には来られますか?」と連絡が来る
②受けると返答すれば、北は北海道、南は九州まで全国にある提携病院へ向かう。
③ミルクや沐浴などを学ぶ3泊4日の教育入院
④子どもを自宅へ連れ帰る。 いきなり同居生活がスタート!
⑤翌日、特別養子縁組の申し立てを家庭裁判所に行う。
流れを見てもらうとわかりますが、委託の連絡が来てから、仕事の引継ぎをする時間が全くありません…。
私たちはこれを見越して、私の母に子どもを引き取った直後にわが家に来てもらえないかと頼んでいました。
1~2週間程度は子どもを母に任せて、引継ぎのため仕事に出なければならないと考えたからです。
結果的には、この民間団体からではなく、児童相談所からの委託となり実習と並行して引継ぎに時間をかけることができたため、早急に母に来てもらう必要はなくなりました。
協力をお願いしておけたことは委託を待つ期間を過ごすうえで、安心材料のひとつとなりました。
職場の人間関係に支えられた
児童相談所から委託の打診を受けて、夫の次に連絡したのは上司でした。
事前準備のかいあってか、突然の委託の連絡でも、上司はすぐにチームを動かしてくれました。
上司は委託の連絡が突然来て引き継ぎが必要となったときも、即時にチームを動かしてくれた。
「長期休業に入る」とだけ伝え、私が理由を個別に直接伝えるチャンスを残してくれた。
尊敬する上司が待つ職場にまた戻れることがうれしい。戻ったら恩に報いる仕事がしたいと思っている。#特別養子縁組
— 瑛子えびすこ (@eebisuko) August 22, 2019
上司や社長との信頼関係に助けられました。
不妊治療をしていたときも含めて、こまめに上司に経過を報告し、私たちの事情をよく理解してもらっていたため、急な育児休業にも対応していただけたと思います。
チームのメンバーも快く、仕事を引き受けてくれました。
職場でいい人間関係を作っておくことが、スムーズに育児休業に入るための事前準備のポイントかもしれません。
特別養子縁組の育児休業についての詳細はこちら。
https://tokubetsuyousiengumi.com/2019/09/24/ikuzikyuugyou/
私たちの育児休業の経験談はこちら。
https://tokubetsuyousiengumi.com/2019/09/30/watasino-ikukyuu/
育休手続きに必要な書類についてはこちら。
コメント
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