
特別養子縁組で迎えた子どもと暮らしています。瑛子えびすこと申します。
2020年4月に民法改正が施行され、特別養子縁組の対象になる子どもの年齢が原則6歳未満から15歳未満に引き上げられたことがニュースになりました。
子どもだけでなく、迎える親の年齢制限(上限)があると言うと、知らなかった!と驚かれることがあります。
特別養子縁組で子どもを迎えるためには、何歳までに決断をして動き始めるとよいか、私見にはなりますが経験を基に考えます。
45歳以上でも申し込める民間団体まとめ
https://tokubetsuyousiengumi.com/2022/08/07/45saiijou-kanou/
特別養子縁組の養親にも年齢制限がある
厚生労働省ホームページ「特別養子縁組制度について」
養親の年齢
養親となるには配偶者のいる方(夫婦)でなければならず、夫婦共同で縁組をすることになります。また、養親となる方は25歳以上でなければなりません。ただし、養親となる夫婦の一方が25歳以上である場合、もう一方は20歳以上であれば養親となることができます。
養親の年齢の上限については触れられていません。
表面上は「法的には年齢制限はない」ことになっています。
しかし、実際にはほとんどの民間団体で年齢制限があるのが現状。
児童福祉法に則る児童相談所からの特別養子縁組でも同様です。
子どもとの年齢差が45歳程度までを基準にしている団体、自治体が多いようです。
厳密に言えば、「親の年齢制限」ではなく「子との年齢差」が基準になっていることから、例えば、親が50代であっても年齢の大きな子どもであれば、迎えられる可能性があるということ。
親50歳+子5歳、親55歳+子10歳のようなケースです。
年齢差に基準があるのは、子どもを育てるには体力も経済力も必要というのが理由です。
年齢制限なしとしている団体もある?
民間団体のひとつ、ストークサポートでは私が登録を目指していた2018年当時は養親の年齢制限はなしとされていました。
ホームページによると2022年現在は
44歳以下であること。(45歳以上の方はご相談ください)
となっています。45歳以上の場合でも申し込み可能な場合があるようです。
ストークサポートの詳細はこちら。

条件により年齢制限が緩和される団体もある
民間あっせん団体のひとつ、ベアホープの養親の要件には次のような記述があります。
45歳を超えている方でも、実子がいらっしゃる方、障がい児の養育ができる方、養育里親等を検討されている方は応相談)
この件について先日tweetされていました。
ベアホープでは、養親希望者さんとお子さんの年齢差を、原則45歳までとしています。健康な新生児のみの受託を希望なさっている方はご留意ください。
(ベアホープでは、ハイリスク児や病児・障害児の受託をご希望の方の年齢差制限を緩和しています)
— ベアホープ(妊娠SOS無料相談+特別養子縁組あっせん) (@teamBareHope) September 26, 2020
年齢に関係なく、ハイリスク児や疾患や障害があるお子さんを育てるには相当な覚悟がは必要だと思います。
民間団体によって方針はさまざまですが、夫婦どちらかが45歳を超えると選択肢が狭まってしまうのが現実があります。
45歳以上でも申し込める民間団体一覧はこちらから

何歳までに決断すべきかに関わる要素
登録から委託までの待機時間
私は不妊治療をやめて、特別養子縁組へ方向転換したのは40歳になったとき。
今思えばギリギリのタイミングであったと思っています。
40歳で手続きを始めて、里親認定・登録できたのは41歳のとき。
子どもを迎えたのは42歳です。
里親登録から委託まで約半年はかなり恵まれていると思います。
3年、5年と待っても委託がないケースが多くあると聞くからです。
民間団体からのあっせんであれば、もっとスピーディーであることが多いです。
地域差が大きい
児童相談所によっては、40歳を少し過ぎていると養子縁組里親ではなく養育里親を勧められたり、待機期間が長くても後から登録した若い夫婦に優先的に委託されたりなどがあると聞きます。
地域による差が大きく、年齢が不利になることもあり得ます。
2人目を希望するか
周りの養親さんのなかには児童相談所から2人目を迎えている方も複数います。
1人も迎えていないうちから2人目のことは考えられないと思われるでしょうが、養子という立場は特殊。
親も養子の立場を経験していないので複雑な気持ちを理解するのは難しいと感じます。
そのため養親は自分のたちのためではなく、子ども同士で気持ちを理解し合えるように子どものために兄弟を作ってあげたいと考えるケースが多いように思います。
特別養子縁組は何歳までに決断すべき?
新生児委託を前提として特別養子縁組で迎える子どもは1人と決めているであれば40歳スタートでも間に合うと思われます。
もし2人目を望むのであれば遅くても35歳くらいまでに決断をして、30代のうちに1人目を40歳前後で2人目を迎えるくらい余裕を見ておく方がいいのではと思います。
まとめ
特別養子縁組で迎える子どもは1人と決めているなら40歳程度。
子どもを2人迎えることを希望するなら、なるべく35歳までに決断することが望ましい。
(あくまで個人的見解です)

実際には民間団体から45歳を過ぎて新生児を迎えている方もいます。
ただやはり年齢が上がるほど選択肢はせばまりますので、早めに決断して動き始めることをおすすめしたいです。
コメント
[…] […]