養子の子育てだからこそのポジティブな面はある?

養子の子育て

特別養子縁組をした子どもと暮らす養親の瑛子えびすこと申します。

20年の友人から久しぶりに連絡がきました。

 

養子の子育てのポジティブな面をまとめてみます。

 

研修や面談で子育ての方針を夫婦で共有できる

児童相談所からの委託でも、民間団体からのあっせんでも、夫婦の子育ての方針は必ず確認されます。

必ずしも夫婦でぴたりと一致してなくてもよいと思いますが、お互いがどう考えているかを共有しておくことは大事だと思います。

養親の審査の過程が方針を共有できるよい機会になります。

 

子どもに出会った瞬間にせーので同時に夫婦で親になれる

とつきとおか、お腹で育てた母親と父親とでは親になる準備期間が違うとよく言われます。

養子の場合は夫婦でタイミングに差は生まれません。

 

出産という大きな身体的ダメージを負わずに子育て期間に入れる

出産が全治3ヶ月の大怪我に例えられることがあります。

それくらい身体の負担は大きいということでしょう。

また産後のホルモンバランスの変化もメンタル面への影響が強いそうです。

養子の場合は出産せずに親になりますから、身体的にも精神的にも安定した状態で子育てが開始できます。

 

完全ミルクなので子どもにできることで夫婦に差がない

当然、母乳が出ませんから、全ての育児を分担できます。

だからこそ、個人的には育児休業をとるなどして、夫婦ふたりで子育てを始めることをおすすめしたいです。

 

子どもの容姿、好きなこと、得意なことなど自分たちがもっていないものにワクワクできる

予想がつかない、ワクワク感があります。

子どもの立場からしても、この親だから自分はこんなものと、自分に制限をかけずにいてほしいものです。

(養子であることを公表されている映画監督のふくだももこさんがインタビューでそのようなお話をされていました)

 

「大好きよ」「幸せよ」とことばにして伝えることを意識した子育てができる

これはわが家の子育て方針に当てはまります。

私は血縁のある両親に大事に育ててもらったと感じていますが、大好き、幸せなどのことばをかけられた記憶がありません。

血のつながりがあると言わなくてもわかるでしょ、伝わるはずと甘えてしまうのかもしれないと思っています。

今後迎える、本格的な真実告知(血のつながりがないことを子どもに伝えること)のためにも、はっきりとことばで愛を伝えていきたいと思っています。

 

いただいた追加ご意見

tweetに先輩養親さんがリプライをくださいました。

自分の分身と考えず、ひとりの人間として成長を見ることができる

納得です!

私自身、子どもを分身と感じたことがありません。

個人差は大きいとは思いますが、育て親の方が、子どもとの適度な距離を保とうと努めることが多いのかもしれませんね。

 

養子の子育てのよい面をあらためて考える機会になりました。

友人のように悩んでいる、迷っている方の背中を少しでも押せたら幸いです。

コメント

  1. […] 養子の子育ての特異性や難しさについて書きましたが、養子の子育てだからこそのポジティブな側面もたくさんあります。 https://tokubetsuyousiengumi.com/2021/02/02/yousi-positive/ […]