
特別養子縁組で迎えた子どもと暮らす養親の瑛子えびすこです。
民間あっせん団体のひとつ、ベアホープについての情報をまとめます。
理事 橋本じゅん氏インタビュー
ベアホープ理事、橋本じゅん氏のインタビューがtelling asahiのサイトに掲載されています。
理事 赤尾さく美氏インタビュー
ベアホープ理事、赤尾さく美氏の長いインタビュー記事が掲載されています。

障害児の受け入れ、養親の年齢などについて書かれています。
中日新聞 赤尾さく美氏 インタビュー

本からの情報
「子どものための里親委託・養子縁組の支援」のなかで、一般社団法人ベアホープ代表理事のロング朋子氏が座談会のメンバーとして語られています。
ベアホープの特色がよく出ていると感じたので、抜粋して紹介します。
2017年出版の本ですが、団体の方針などは大枠では変わっていないのではないかと思います。
養親希望者に専門家チームが個別研修計画を提供
P63
集団研修もやるんですけれども、ベアホープでは個別研修計画をケース会議の中で組み立てて提供するということをするんですね。
内容は、夫婦のコミュニケーションに対してだったり、あるいは子どもの養育像、イメージづくりであったり、あるいは細かいことですが、必要なら、子どもが来たあとの家計管理に関してや、プロの栄養士の指導を入れたりなど、専門家チームを組んで準備していくということをやっています。
養親の適性+伸ばしていくための研修
ただ、もともとの適性というものが、研修を乗っけていくうえである程度土台として必要だなと思っているので、どの部分がスクリーニング対象で、どの部分を育成していく対象にするのかというところは常に悩むところですね。
ただスクリーニングして「落とす」ではなくて、どこをどう伸ばしていくことによって子どもを委託することができのかっていうことです。
養親が足りない、一方で養親が望む条件の子どもは少ない
あともう1つは、養親さん、あるいは新規里親さんから、「どれぐらいの可能性で子どもがわが家に来るんですか」と、私はよく質問をされるんです。
私たちの答えは、家庭を必要としている子どもに対しての養親さんの数は圧倒的に足りないです。だけど、養親さんがほしい子ども像に合った子ども2の数は圧倒的に少ないです。その2つの事実の間でどこをどうやって調整していくのかというのが、私たちの仕事だなというふうに感じています。
待機期間は1年以内
P72
私たちの機関に来る方というのは養育里親さんと違って、現状は不妊の方がほとんどなんですね。そうすると、不妊でさんざん傷ついてきて、ようやく登録までこぎ着けて、ご本人たちは藁にもすがる思いで登録できてという喜びの中で、「待つ」とうことは1日1日がやっぱり傷になっていくので、そこは1年待つということはベアホープではほぼないですね。
まとめ(感想)
私自身は民間団体の候補としてベアホープへアプローチした経験はなく、ブログ、twitterなどを通して知っているだけです。
いろいろな情報から、ベアホープには好感を持っています。実母さんへの支援と養親へのフォローをバランスよくやっているように感じるからです。
家計管理や栄養士の指導など、子育てをする上でとても重要なポイント。
私たちの場合、児相の調査で収入や預金額だけでなく、お金の使い方(=月の支出内訳)を提出しました。
いくら収入が多くても浪費が多く、子どもにかけるお金がなくては意味がありません。
子どもの将来のために計画的に貯金していくことも必要です。
また、栄養面を整えることは子どもが成人するまで親が健康で支えられることをもたらします。
養親の場合、高齢で子どもを迎えるケースが多いので特に大事だと思います。

研修で子どもを迎えたあとの生活をイメージし、具体的に改善できることがすばらしいと私は思いました。
「なんでそこまで口出しされないといけないの?」と面倒に思われる方もいるかもしれません。
団体の考え方や方針に合うように養親候補者を育てていこうとすることは、多かれ少なかれ、どの団体にもあります。
他の記事でも書いていますが、自分たちと考えや感覚が合う団体を選びましょうというのはこのため。
考えや感覚がかけ離れた団体に合わせていくのは苦行です。

団体が養親を育てたいのは、結果、自分たちがあっせんする子どもの幸せにつながると考えているからですよね。
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