特別養子縁組で迎えた子どもと暮らす養親の瑛子えびすこと申します。
私たち夫婦は子どもの委託時から育児休業を取得、子どもは1歳過ぎの4月に保育園へ入園しました。
保育園に養子であることを伝えるべきか、どのような方法で伝えるとよいのか経験をもとに考えます。
ちなみに、特別養子縁組でも保育園入園の可否に関して、優遇されることはなく実子と同様です。(→とある養親さんのブログで入園の際、特別養子縁組加点なるものがある地域があると知りました。地域によるみたいです)
養子であることを保育園へ伝えたタイミング
保育園の申し込み時、特別養子縁組は成立していなかったので、実母さんの名字で手続きしました。
児相の方針で試験養育期間の半年を終えたあとに申立てをしたこともあり、入園までに入籍できないことが確実でした。
入園が決まった時点で保育園に養子であることを伝え、通称(私たちの姓+改名予定後の名)を使用させてもらうことをお願いしに行きました。
保育園への伝え方
保育園に電話し、個別にお話したいことがあるとお時間をいただきました。
子どもを連れ、夫婦で訪問。
個室に通され、園長先生が対応してくださいました。
特別養子縁組制度がわかりやすく書かれた一般的な資料と、私たちのケースについての個別の資料を用意。
書面を見せながら、口頭で説明を行いました。
保育園へ伝える際の注意点
→産みのお母さんが迎えに来る可能性があるかという意味ですか?
園「そうですね」
特別養子縁組は産みの親との関係が切れますから可能性はないです。
園「そうなんですか?ではその点は大丈夫ですね」
保育に関わる方々はある程度知識があるはずと考えていたら、制度の説明が足りてなかった現実。
— 瑛子えびすこ (@eebisuko) May 18, 2020
担当の里親支援専門員さんに保育士の養成カリキュラムには特別養子縁組などの社会的養護の内容が含まれると聞いていました。
詳しい説明は不要かなと思いながら、念のため資料を用意しましたが、制度の内容はあまり知られていないようでした。
園長先生に確認したところ、保育園で養子の子どもを受け入れるのは初めてということ。
園にもよるとは思いますが、制度の説明もできるようにしておくのが望ましいと思います。
保育園に伝えない選択肢もあり?
入園時にすでに入籍できていれば、必ずしも保育園に事情を伝える必要はないかもしれませんね。
しかし、気になる点があります。
「真実告知」についてです。
養親は子どもに真実告知をします。
真実告知とは、子どもの年齢や理解度に合わせて、血のつながりかないことや、産んでくれたお母さんかいることを伝えていくことです。
子どもがその事情を何の意図もなく、保育園で口にしてしまうことは十分ありえると思います。
「○○ママ(実母さんの名前)」
「私にはお母さんが2人いるんだよ」
事情を園に伝えてなければ、適切に対応してもらうことは当然望めません。
個人的には、伝えない選択はできるだけとらない方がいいと思います。
プロの先生方の目を通した子どもの言動を知りたいですし、子どもの気持ちのゆれにいっしょに寄り添ってもらえたらありがたいなと考えるからです。
私たちの場合、最初の保育園への説明で真実告知についてもちらっと触れたのですが、少しずつ真実告知を進めていることを個人懇談のときに再度お伝えしようと思っています。
まとめ
養子であることを誰にどのように伝えるか、大変悩ましい問題です。
保育園に伝えるべきかは個々のケースや地域性などにもよると思います。
誰に伝えるにしても、誤解が生じないように正しく伝えるための努力や工夫は必要ですね。
里親で保育園を利用した場合、保育料が免除になるなどの情報はこちら。
コメント
[…] 保育園に養子であることを伝えるべき?伝え方とタイミングは? 特別養子… […]