「特別養子縁組で子どもを迎える」ことについて意外と知られていないこと・誤解されがちなこと
①妊娠・出産ができないなら不妊治療しないで、養子を迎えればいいじゃない?
特別養子縁組は本来「子どもの福祉」のための制度であり、子どもがほしい大人のための制度ではない。
— 瑛子えびすこ (@eebisuko) November 16, 2019
②希望すれば子どもを迎えるのは誰でも簡単でしょ?
健康・経済状態・家屋環境などの審査がある。
そもそも『養子の対象になる子ども<養子を迎えたい夫婦』が現状なので、希望者が全員迎えられるわけではない。平成29年度末
養子縁組里親登録数 3781
養子縁組里親委託数 299
委託児童数 299— 瑛子えびすこ (@eebisuko) November 16, 2019
③施設に子どもが大勢いるのにどうして養子の対象になる子どもが少ないの?
施設にいる子どものうち孤児はわずかで生みの親(実親)がいる。
実親が同意し親権を手放さない限り、養子の対象にならない。虐待などの特別な事情があり家庭裁判所が認めれば実親の同意がなくても対象になる場合もある。
— 瑛子えびすこ (@eebisuko) November 16, 2019
④子どもが物心がつく前に迎えるのは養子であることを隠しておけるからよね?
育ての親とは血のつながりがないことを子どもに伝えなければならない(真実告知)
養子であることは戸籍を見ればわかり、隠し通せない。
育ての親から早期に伝えることで、周りの人から偶発的に伝わってしまうことを防ぐ。— 瑛子えびすこ (@eebisuko) November 16, 2019
⑤子どもを迎えるのにお金がかかる場合があるって本当?
特別養子縁組で子どもを迎えるには2つのルートがある。
児童相談所または民間あっせん団体から。
児童相談所は費用は無料で(公費で賄われる)入籍まで月5万円程度の委託費(生活費)が支給される。
民間団体は数十万〜数百万円の費用が必要。— 瑛子えびすこ (@eebisuko) November 16, 2019
⑥不妊治療をできる限りしてから、養子を考えたいんだけど?
特別養子縁組では子育て期間を経済的、体力的に安定した状態で支えるため、育ての親側にも年齢制限がある。
養親子の年齢差の基準は民間団体によって異なるが、最大で45歳程度。
審査や待機期間を考えると余裕を持って決断した方がよい。
— 瑛子えびすこ (@eebisuko) November 16, 2019
⑦やっぱり専業主婦じゃないとダメなんでしょ?
児童相談所、民間団体によっては共働きが認められる場合もある。
ただし、共働きOKだが子どもが1歳になるまでは夫婦どちらかが育児に専念すべきなどの方針の民間団体があるので注意。
縁組成立前に必要な6ヶ月以上の試験養育期間は育児休業の対象。
— 瑛子えびすこ (@eebisuko) November 16, 2019
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