私たちはこうして特別養子縁組の民間機関を選びました【体験談】

民間機関選び

特別養子縁組で迎えた子どもと暮らす、瑛子えびすこです。

私たち夫婦は児童相談所での里親登録の手続きと並行しながら、民間機関の登録を目指しました。児童相談所からの委託の可能性は低いと考えていたからです。
里親登録後、複数の団体にアプローチして、第一志望と思える団体に出会えました。
その団体の面接の結果を待つあいだに、児童相談所から委託の打診があり、お受けました。

結果として、民間機関へ登録まではいかなかったのですが、約1年半かけて、4つの団体にアプローチをし、志望団体を絞り込んでいきました。
民間機関の選び方の一例として参考になればと思います。

2017から2019年頃の話なので、必ずご自身で各機関の現況を確認してください。

babyぽけっとの予備軍研修会

私たち夫婦が特別養子縁組を考え始めたとき、婚姻期間が3年に満たず、どこの民間団体にも申し込みはできませんでした。

babyぽけっとの予備軍研修会は、婚姻期間などの団体への申し込みの条件を満たしていない夫婦も(もしくは一人でも)参加可能と聞いて、参加。

参加したときに書いたブログがこちら。

『ある民間団体の説明会①』
私たち夫婦の婚姻期間2年というのは世間では十分に婚姻期間が継続しているとはみなされないようだ。先日、児童相談所のガイダンスを委託されている団体に電話したとき婚…
『ある民間団体の説明会②』
昨夜2人で1時間ウォーキングした。その途中の公園。ちょっとした遊具があるだけの小さな公園。昼間は子どもたちの場所だから今だけねと2人でブランコを思いっきりこい…

当時は子どもを迎えてから3年は夫婦どちらかが専業で子育てしてほしいと言われていました。(ホームページによると今は2年となっています)
また、いつでも子どもを受け入れられるように仕事を辞めて待機することが条件だとも言われ、できれば共働きを続けたいと考えていた私たちには難しいと思いました。

説明会はにぎやか。
お子さんを連れた養親さんたちが10組くらい来られており、テーブル毎にお話をうかがうことができました。
私たちのテーブルについたご家族の赤ちゃんがお父さんに本当にそっくりで、本当に養子なの?と思ってしまったことを覚えています。
そのお父さんは「息子と似ているとよく言われます。マザーさん(代表の岡田さん)のマッチングはすごいですよ。赤ちゃんの将来の顔がわかっているから、よく似た親を選べるんだと養親のあいだでは言われています」と言われていました。

他の養親さんに「横のつながりが強いので、みんなで子育てをしている感覚です。私たちの仲間になりましょう」と言われたときは、すごく頼もしく感じたことも印象に残っています。

養子同士、養親同士が非常に仲が良く、団体の行事でも個人的にも集まっているようです。(養親さんたちが書かれているブログによく登場しています)
子どもにとっては、同じ境遇の子どもが身近にたくさんいることはとても心強いだろうと思います。

でも、文化祭みたいなノリ(いい意味でですよ)がちょっと苦手な私たちは、果たしてここの雰囲気になじめるだろうか…と正直思ってしまいました。

先日、このような記事も読みました。

社会的経済的に恵まれており十分に育てられる環境にあっても、産まれる前からダウン症の子どもは育てられないと養子に出そうとするケースが増えているとのこと。
そのため、障害のある子の引き取りを制限しているそうです。

Babyぽけっとでは、夫婦が会員となる(待機となる)際には、必ず「どんな子どもであっても引き取る」という誓約書にサインを書いてもらう。
それでも会員のなかには、ダウン症と聞いて引き受けを断る人もいるということ。(断った場合、会員を解除されることになる)

養親さんたちが和気あいあいとしていて雰囲気はよかったのですが、待機期間を含めて3年以上、夫婦のどちらかが育児に専念するという条件から、babyぽけっとの志望度は低いかなという結論に至りました。

 

babyぽけっと岡田代表関連記事はこちら

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家庭養護促進協会の愛の手を見て立候補

「あなたの愛の手」の存在を知ってから、毎週日曜日、毎日新聞の朝刊をチェックするのが習慣になっていました。
あるとき掲載されたすごく気になるお子さんがいて、新聞の写真を何度もながめていました。
研修などは終えていましたが里親登録はまだできていない状況でしたし、自分の気持ちに自信がなく迷っていると、夫に「とりあえず問い合せだけでもしてみたら」と言われ、家庭養護促進協会に電話しました。

担当の方が不在で後日連絡をいただき、把握されている範囲でお子さんの事情を教えてもらいました。
その事情をふまえて養親候補に手を挙げるかどうか、夫婦でよく話し合い、一週間後までに連絡をくださいと言われました。
夫と話し合い、手を挙げてみることにしました。
協会に養親を希望したいと電話すると、すでに何件か申し込みがあり、順番に面談をしていくと言われ、面談の日程を約束しました。

面談はかなり突っ込んで話を聞かれました。
夫婦関係のこと、不妊治療のこと、子育てや子どもへの想いに加え、すでに具体的な対象がいるわけですから、希望する子どもの抱える事情をどう感じるか受け入れることができるのか問われました。
必ず、質問に対し夫婦それぞれの答えを求められたのが印象に残っています。

夫は面談に対し「覚悟を問われた感じがした」という感想をもったようです。

残念ながら私たちは養親候補として選ばれませんでした。

「あなたの愛の手を」家庭養護促進協会についてはこちらに詳しく書いています。
https://tokubetsuyousiengumi.com/2020/05/14/anatano-ainote/

 

ストークサポートの説明会&面談

次にアプローチしたのが、ストークサポートでした。
この団体を選んだ理由は、比較的自宅から近い場所で説明会が行われており、参加できる近い日時で開催されると知ったからです。

ストークサポートの場合、ホームページには最低限の情報しか載っておらず、資料請求をして送られてきた資料で概略がわかるといった流れでした。

説明会に参加できるのは、養子を受け入れる気持ちがかたまっている夫婦で、まだ話を聞いてみたい、相談をしたいという段階の場合は個別に相談にのってもらえる(有料)というしくみ。

説明会(&研修会&面談)には20組ほどのご夫婦が参加。
1人目を迎えて、2人目を迎えるために研修を受けに来られている方も。
グループに分かれての話し合いの時間があり自己紹介をしましたが、全国から参加されていました。

私たちは説明会の時点で里親登録が済んでいたので、研修会は免除で、研修会中に面談呼ばれました。(里親認定をもっていたのは20組中2組だけ)
提出していた履歴書等を見ながら、10分くらいのごく簡単な面談。(2対2)
「えっ、こんな簡単でいいの」というのが正直な感想でした。
里親登録をするまでに長い長い面談や研修をたくさん受けてきていたから、そう感じたのだと思います。
面談が通れば家庭訪問、家庭訪問が合格すれば待機の流れです。

説明会で手数料が70→100万に値上げされたと情報あり。
あっせん法が改正され、書類仕事がとても増え、より人件費がかかるようになったためだと説明されました。

登録後は確実にあっせんがありそう。
だけど、そんなすぐに親になれちゃっていいの?養親の審査が簡単で不安…。
夫婦ともに何かしっくり来なくて、次の審査に進むのは保留することに。

ストークサポートについてはこちらに詳しく書いています。
https://tokubetsuyousiengumi.com/2020/05/25/stork-support/

 

あんさん協の説明会&書類選考&一次面接

あんさん協との出会いはたまたまホームページを見ていたときに、説明会の案内を見つけたことです。

参加したのはあんさん協の特別養子縁組取り扱い医療施設のひとつで開催された説明会でした。

会場まで県をまたいで電車を乗り継ぎ行きました。(たまたま連休中の開催だったので旅行も兼ねました)

説明会の直前にyahoo newsで取り上げられていたこの記事。
https://media.moneyforward.com/articles/2281

説明会は3組の夫婦が参加。
あんさん協は里親認定が必須なため、気持ちが完全に固まっている夫婦が参加していると感じました。
担当の方から全体にむけて説明があり、その続きで個別に質問を受けてくださいました。

私たちはこの団体に好印象をもちました。

  • 生母さんの幸せを最優先している方針(産婦人科ですからね)
  • 養親を選ぶ基準が明確で審査に時間と手間をかけていること(養親も大事にしてくれそう)
  • 費用が実費のみであること(人件費は病院が負担しているから?)
    などが決め手になりました。

書類審査に合格すると、次は一次面接(2対2で面談者は助産師さん)でした。
面接は途中休憩をはさんで2時間くらいかかったように記憶しています。
質問内容は里親登録のときに聞かれたことに近かったですが、夫婦の気持ちが同じ方向にむかっているかをさまざまな角度から確認されたように感じました。

私たちは一次面接の結果待ちのときに児童相談所からの委託を受けたので、辞退しました。

あんさん協についての詳細はこちらに書きました。
https://tokubetsuyousiengumi.com/2020/05/21/annsannkyou/

 

まとめ

私たち夫婦の民間団体の選び方の経験談をまとめました。
委託数が多く登録が比較的スムーズな団体、登録までに時間がかかるが費用は安い団体などさまざまです。
委託後も団体との付き合いは長くなります。
自分たちの考え方にあった団体が選べるとよいですね。

よろしければこちらも参考に。

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コメント

  1. […] 私たち夫婦は以前に家庭養護促進協会が毎日新聞日曜朝刊に掲載している「あなたの愛の手」を見て、ある子どもの養親に立候補した経験があります。 経験談はこちらにも書いています。 https://tokubetsuyousiengumi.com/2020/05/13/minnkann-erabikata-keiken/ […]

  2. […] babyぽけっとについては詳しくこちらに書いています。 https://tokubetsuyousiengumi.com/2020/05/13/minnkann-erabikata-keiken/ […]

  3. […] […]

  4. […] 他の記事も参考にしていただけたらうれしいです。 https://tokubetsuyousiengumi.com/2020/05/13/minnkann-erabikata-keiken/ […]

  5. […] […]

  6. […] […]

  7. […] […]

  8. […] 私たち夫婦は3つの民間団体の面談を受けました。 面談の内容等はこちら。 https://tokubetsuyousiengumi.com/2020/05/13/minnkann-erabikata-keiken/ […]

  9. […] […]