特別養子縁組はどこに相談すればいい?窓口はどこになる?

最初の一歩 迎えるまでの手続き

児童相談所から迎えた子どもと特別養子縁組が成立しました。瑛子えびすこと申します。

「特別養子縁組」ということばを耳にする機会が増えてきました。
メディアで取り上げられる機会も確実に増えてきていると思います。

メディアを通じて特別養子縁組に興味を持たれた方も増えてきています。

特別養子縁組に興味がある、特別養子縁組について知りたいと思ったら、どこに相談すべきか。
まずどのように行動を起こすべきか。

特別養子縁組の最初の一歩についてお伝えします。

 

特別養子縁組の相談先は児童相談所

特別養子縁組の相談・問い合わせ窓口は児童相談所です。

児童相談所と聞くと、虐待対応のイメージが強いですが、児童相談所は子どもの福祉に関するあらゆる仕事をする公的機関です。
子どもの発達の相談支援などに加え、家庭で暮らせない子どもを乳児院・児童養護施設に入所させたり、里親に委託したりも児童相談所の役割の1つです。

 

自分の住まいを管轄する児童相談所を検索してみよう

児童相談所は公的機関なので、管轄があります。
47都道府県と20の政令指定都市、2つの中核市に設置されており、2019年4月1日現在で全国に215カ所あります。

厚生労働省のホームページの児童相談所の一覧です。

お探しのページが見つかりません(404 Not Found) 。

これを見ただけでは、お住いの地域を管轄しているのがどこの児童相談所かわかりにくい場合はお住いの市町村・特別区名を入れて「○○市(□□町 △△区) 児童相談所」で検索してみてください。

政令指定都市は独自に児童相談所をもっている場合があるので、隣の市でも管轄する児童相談所が違う場合があります。

 

児童相談所に電話で問い合わせてみよう

私は思い立ったらすぐに行動してしまう性格なので、自分の地域の児童相談所の場所を知ると後先考えずすぐに行ってしまいました。(担当外の方が時間をとって下さり、ご迷惑をおかけしました)

これはダメです。

児童相談所の職員さん方は多忙なので、まずは電話で問い合わせをします

私の住む地域を管轄する児童相談所は県の建物の中。
代表電話しか公表されていないので、代表に電話して、交換手の方に「児童相談所をお願いします」と告げると、つないでもらえます。

児童相談所のなかでも担当がわかれています。「特別養子縁組で子どもを迎えることを考えています」と言うと、担当者の方につながります。
担当者が不在であれば、再度かけ直すか、連絡先を伝えて、連絡をしてもらうようお願いをしてもいいでしょう。

実際、里親や養子縁組の担当者は施設や里親宅を飛び回っているので、一度で連絡が取れることの方が珍しいくらい。

また児童相談所は、基本的に平日の10~17時までしか開いていません。
その時間以外はこちらからの電話は通じなくなってしまいます。
日をまたいで、電話が返ってくることもよくあります。

担当者と直接会う約束をします。

特別養子縁組は戸籍上の夫婦単位でしかできません。夫婦で都合を合わせることができるなら、いっしょに話を聞きにいけるといいですね。

まだ気持ちがかたまっていないけどとりあえず話を聞きに行ってみるのもありだと思いますよ。

子どもを養子に出すことを考えている実親さんも児童相談所に相談されます。

「養子に出す」のではなく「養子を迎える」ことを希望しているときちんと伝えましょう。

 

児童相談所で地域の特別養子縁組の状況を聞いてみよう

児童相談所と連絡がとれ、担当者と直接会えることになったら、何を相談したいか、確認したいか準備しておきます。

児童相談所にぜひ聞いておきたいこと
・年に何件の特別養子縁組が成立しているか
・待機している(特別養子縁組を希望していて待っている状態)夫婦は何組いるか
・待機している夫婦はどれくらい(何か月、何年)待っているか
・養子縁組里親研修はいつ・どのように受けられるか

個人で抱える事情はさまざまですので、上記以外の質問もわからないことはどんどん質問してみてよいと思います。

特別養子縁組前提の委託率は児童相談所によって大きく異なります。

児童相談所によっては待っていても委託の可能性は低いので民間あっせん団体も検討してみてくださいと言われることもあります(私たちも言われました)

 

まとめ

・特別養子縁組の相談・問い合わせ窓口は児童相談所
・お住いの地域を管轄する児童相談所を調べ、電話で問い合わせる
・質問したい内容を考えておき、担当者に会う
(特別養子縁組の年間成立数、待機数、待機年数は必ず確認)

私の出会った児童相談所の職員さんはみなさん感じがよくて、話しやすい方ばかりでした。
児童相談所に電話をするのは緊張すると思いますが、特別養子縁組の最初の一歩はここから!と思って、安心して連絡してみてください。